地域を育む企業と人

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雑誌『CENTURY』2018年10月号

#1 地域を育む企業と人

地元の人々に貢献せんとする熱い心でシロアリ防除・塗装に励む職人集団

————まずは『松原』さんの業容から。

当社は出水・阿久根・長島などにて「シロアリの防除」「屋根や壁の塗装」を中心に、お住いの悩みに応えるサービスをご提供しています。シロアリ以外の害虫駆除、内装や水回りのメンテナンスやリフォームなどにも対応していますよ。

————自分の家にシロアリが出るとショックですよね。駆除してもらっても、まだ不安が残っていたりして…。

そうなんですよ。そこで私共のサービスでは「無料アフターメンテナンス」をご用意し、5年間の保証と定期点検を行っています。定期的に確かな技術者が点検することで、小さな変化にも気づき、トラブルなども未然に防げますし、いつまでも安心して暮らしていただき、お住いの資産価値を守ることができますからね。

————それは良いですね!5年も無料点検を行ってもらえると、かなり心強いですよ。

また、地元のお客様にとって「顔が見える身近な存在」でありたいと、できる限り広く地域を駆けまわり、お客様とのコミュニケーションを深めています。そして、いただいたご縁を末永く紡いでいくことをモットーに仕事に励んでいるんですよ。そうして皆様にとって「身近な存在」になれば、ことあるごとにお気軽に相談していただけますし、ひいてまお家の問題を未然に防ぎ、暮らしの安心を支えられる存在になれる——そのように信じているのです。

————松原社長の地元に貢献せんとする熱いお気持ちがよく伝わってきますよ。社長がこのお仕事に入られた経緯といいますと?

私はここ鹿児島県出水市の出身で、10代で大阪に出て型枠大工として建築業界に入りました。その後、先輩が営む塗装屋さんで塗装のイロハを教えてもらい、この道を歩むことになったのです。ただ、当時は仕事はうまくいっていたのですが、お金が入れば使ってしまう生活を送っており、やがて莫大な借金を抱えてしまいまして…。23歳くらいの時に出水に帰ったのですが、塗装の仕事だけでは借金を返せず、皿洗いとパチンコ店の清掃工事を掛け持ちする生活を続けました。当時はお弁当を買うお金もなく、皿洗いの仕事で破棄するお客様の食べ残しをいただいたりして(苦笑)。それでも、6年半ほどで借金を返済したことが自信につながり、それからはどんなことでも乗り越えられるようになりました。

————若さゆえの苦労もありましたが、その苦労が血となり肉となり、社長を立派に成長させたわけだ。その後独立を?

はい。自分の力を試したいと思いまして、妻と妻の両親に「6カ月チャンスをくれ」とお願いし、手帳にいくつもの目標を書き出して見せたのです。妻からは「車をヴォクシーに替えたい」と言われたので、「絶対に買う」と約束しました。もっとも当時は、2カ月経っても仕事は入らず、アルバイトをしながらでないと生計を立てられない有様で、名刺の肩書きだけ代表取締役。「お前何言ってんだ」って話ですよね(笑)。

————(笑)。そこからどうやってお仕事を得ていかれたのでしょう。

アルバイト先の支店長さんが気にかけてお仕事を下さり、「綺麗に仕上げたら社長と従業員を紹介する。できなければうちの従業員になりなさい」と言って下さったのです。そして約束の仕事を終えてお見せすると「これは良い」と言って下さって。そこから口コミで仕事が広がっていきました。「この人は絶対に裏切れない」と思いましたし、今でも支店長を尊敬しています。事業を拡大できたことで、ヴォクシーの購入も叶いました。今では従業員にも恵まれ、施設の子どもたちに向けたボランティア活動も行っています。

————やりましたね!そうして順調に事業を展開しておられる御社ですが、今後どのような展望を描いておられますか。

今後もお客様にとって身近な存在となるべく邁進していきたいですね。また、「誰かのために」を大切にする会社でありたい、と思っています。私自身、人に救ってもらってきて今がありますから、その感謝を忘れず。そして、従業員の皆にも、「誰かのために」との気持ちを大事に働いてもらえれば、モチベーションにもなるし、お客様からも信頼していただけると期待しているんですよ。あとは店舗を増やすこと。やがて施設の子どもたちが大きくなった時、従業員として迎えられる体制を作りたいですね。私たちが頑張ることで地域の活性化につながれば、と思っています。

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